増補新版 近現代における茶の湯家元の研究
廣田吉崇 著
これから出る本
| 定価 | ¥3,850(本体3,500円+税) | ジャンル | 芸術・生活 |
| 発売日 | 2026/04/30 | 判型・頁数 | A5判・504頁 |
| ISBN | 978-4-9914738-2-1 | Cコード | C1076 |
| 形態 | プリントオンデマンド版 |
内容紹介
近現代にみる「茶の湯家元」の変遷
茶の湯はいかにして近代を生き延びたのか。伝統文化を守り伝えるために、あえてかたちを変える。その役割を担ったのが「家元」である。本書は、近現代の茶の湯が、近世とは異なる大衆的基盤の上に再構築されたことを明らかにし、家元の権威が形成されていく過程を通して、「家元」とは何かを問い直す。第8回林屋辰三郎藝能史研究奨励賞受賞。増補新版では補論三本を新たに収録。
序 章 茶の湯の歴史における家元の存
第一節 現代における家元とは
第二節 家元に関する先行研究
第三節 近世の茶の湯家元のあり方
第一章 家元と天皇との距離―献茶にみる家元の社会的地位の変遷―
第一節 指標としての「天皇との距離」
第二節 近世における茶の湯と天皇―千家にみる「天皇への志向性」―
第三節 「天覧」にみる明治期の家元の姿
第四節 近代における「貴紳の茶の湯」―松浦家の茶の湯―
第五節 大正・昭和初期の家元―独立の存在として認められる家元―
第六節 第二次世界大戦後の家元―茶の湯の世界の頂点に立つ家元―
第二章 明治前期の喫茶文化の状況―「貴紳の茶の湯」と”中小流派”―
第一節 茶の湯の復興における”明治十年“
第二節 有栖川宮幟仁親王にみる喫茶文化
第三節 東久世通禧にみる喫茶文化
第四節 「貴紳の茶の湯」にみる”中小流派”の家元たち
第三章 創られる家元―流派が “家元”を要求する―
第一節 近代における中小流派の状況
第二節 大正十二年の宗徧流における「流派統合」
第三節 昭和初期の石州流における「流派統合」
第四節 昭和三十八年の有楽流における「流派統合」
第五節 川上不白系流派における流派の継承
第六節 「流派統合」の論理
第四章 第二次世界大戦後における茶の湯イメージの転換―裏千家千宗興の渡米が意味するもの―
第一節 いまだ脆弱さのある家元システム
第二節 裏千家の二つの機関誌の併存―伝統志向と改革志向―
第三節 裏千家の国際化への志向
第四節 ”新たな”伝統的価値への回帰
第五章 千宗旦の出自をめぐる「利休血脈論争」―貴種化する家元―
第一節 家元の正統性としての「血脈」
第二節 「利休血脈論争」とその問題点
第三節 「利休血脈論争」の意味と評価
終 章 まとめと課題
第一節 本研究のまとめ
第二節 のこされた課題
補 論 中小茶の湯流派の展開
補論一 旧龍野藩主脇坂安斐と宗徧流
補論二 流派としての遠州流の展開―その系譜と点前―
補論三 直弼流茶の湯のその後
あとがき / 新版へのあとがき
廣田吉崇 (ヒロタ ヨシタカ)
1959 年生まれ。1985年 東京大学法学部卒。1995年 の阪神淡路大震災を機に、茶の湯研究をはじめる。2012年 神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程後期課程終了。博士(学術)。著書に『近現代における茶の湯家元の研究』(慧文社、2012 年、第8 回林屋辰三郎藝能史研究奨励賞)、『お点前の研究――茶の湯44 流派の比較と分析』(大隅書店、2015 年/オンデマンド版、さいはて社、2020年)。監訳にクリステン・スーラック『MTMJ――日本らしさと茶道』(さいはて社、2018年)。
増補新版 近現代における茶の湯家元の研究
廣田吉崇 著
これから出る本

| 定価 | ¥3,850(本体3,500円+税) |
| ジャンル | 芸術・生活 |
| 発売日 | 2026/04/30 |
| 判型・頁数 | A5判・504頁 |
| ISBN | 978-4-9914738-2-1 |
| Cコード | C1076 |
| 形態 | プリントオンデマンド版 |
内容紹介
近現代にみる「茶の湯家元」の変遷
茶の湯はいかにして近代を生き延びたのか。伝統文化を守り伝えるために、あえてかたちを変える。その役割を担ったのが「家元」である。本書は、近現代の茶の湯が、近世とは異なる大衆的基盤の上に再構築されたことを明らかにし、家元の権威が形成されていく過程を通して、「家元」とは何かを問い直す。第8回林屋辰三郎藝能史研究奨励賞受賞。増補新版では補論三本を新たに収録。
序 章 茶の湯の歴史における家元の存
第一節 現代における家元とは
第二節 家元に関する先行研究
第三節 近世の茶の湯家元のあり方
第一章 家元と天皇との距離―献茶にみる家元の社会的地位の変遷―
第一節 指標としての「天皇との距離」
第二節 近世における茶の湯と天皇―千家にみる「天皇への志向性」―
第三節 「天覧」にみる明治期の家元の姿
第四節 近代における「貴紳の茶の湯」―松浦家の茶の湯―
第五節 大正・昭和初期の家元―独立の存在として認められる家元―
第六節 第二次世界大戦後の家元―茶の湯の世界の頂点に立つ家元―
第二章 明治前期の喫茶文化の状況―「貴紳の茶の湯」と”中小流派”―
第一節 茶の湯の復興における”明治十年“
第二節 有栖川宮幟仁親王にみる喫茶文化
第三節 東久世通禧にみる喫茶文化
第四節 「貴紳の茶の湯」にみる”中小流派”の家元たち
第三章 創られる家元―流派が “家元”を要求する―
第一節 近代における中小流派の状況
第二節 大正十二年の宗徧流における「流派統合」
第三節 昭和初期の石州流における「流派統合」
第四節 昭和三十八年の有楽流における「流派統合」
第五節 川上不白系流派における流派の継承
第六節 「流派統合」の論理
第四章 第二次世界大戦後における茶の湯イメージの転換―裏千家千宗興の渡米が意味するもの―
第一節 いまだ脆弱さのある家元システム
第二節 裏千家の二つの機関誌の併存―伝統志向と改革志向―
第三節 裏千家の国際化への志向
第四節 ”新たな”伝統的価値への回帰
第五章 千宗旦の出自をめぐる「利休血脈論争」―貴種化する家元―
第一節 家元の正統性としての「血脈」
第二節 「利休血脈論争」とその問題点
第三節 「利休血脈論争」の意味と評価
終 章 まとめと課題
第一節 本研究のまとめ
第二節 のこされた課題
補 論 中小茶の湯流派の展開
補論一 旧龍野藩主脇坂安斐と宗徧流
補論二 流派としての遠州流の展開―その系譜と点前―
補論三 直弼流茶の湯のその後
あとがき / 新版へのあとがき
廣田吉崇 (ヒロタ ヨシタカ)
1959 年生まれ。1985年 東京大学法学部卒。1995年 の阪神淡路大震災を機に、茶の湯研究をはじめる。2012年 神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程後期課程終了。博士(学術)。著書に『近現代における茶の湯家元の研究』(慧文社、2012 年、第8 回林屋辰三郎藝能史研究奨励賞)、『お点前の研究――茶の湯44 流派の比較と分析』(大隅書店、2015 年/オンデマンド版、さいはて社、2020年)。監訳にクリステン・スーラック『MTMJ――日本らしさと茶道』(さいはて社、2018年)。


